Aug. 2000 << - INDEX - >>
放浪する七人あるいは九人の兄弟(彼らは鳥に変身できる)と、彼らに守護されるひとりの姉、または妹。兄弟達の死によって贖われる彼女の結婚。

 幼いグゥイネスは徐々に成長し、兄弟ひとりびとりの持つ様々な技芸を仕込まれる。夜になると首領たる長兄の腕の中で眠る。このようにして数年が過ぎる。娘は眉目麗しく、肌は白く滑らか。旅の先々で若者が言い寄るが、彼女はまだ恋に目覚めない。やがて東のはての土地で、彼女ははじめて恋におちる。逞しい兄弟たちは、グゥイネスとともに過ごす時が終わったことを悟る。彼らはグゥイネスをふたたび西に連れて行き、彼女の父親の墓石を見つけ、そこへ彼女を置き去りにする。若者はすぐ後を追ってくる。父の霊が墓石をたおして地中から出てくる。燃えさかる火の手は背後にせまる! つづきはまた来週。